昨日、ジョー・バイデンとカマラ・ハリスの勝利演説を聴き、今日その全文を新聞で目にしたが、やはりアメリカ人の演説の上手さに感心してしまう。演説の上手さと巧みな言葉使いに舌を巻く。私が感じている点は以下の3点であるが、素晴らしいの一言につきる。 それはカマラ・ハリスの演説でも同様である。ジョー・バイデンは約3500語(400詰め原稿用紙で9枚弱)、カマラ・ハリスが約2500語の演説であった。

1)人を感動させ(たとえ誇張であっても)ひきつける語句を巧みにちりばめ、語りかける。
2)原稿をほとんど見ず、自分の言葉としてしゃべっている。
3)前を向き自信に満ちた表情と熱意で語っている。


私は現役時代、ずっと外資系の企業で仕事をしていたのだが、その一つは米国スリーエムでありもう一つはTycoエレクトロニクスである。どちらも数十か国に支社をもつ大企業であり、いやおうなく欧米人とのやりとりが必須となる。私はマーケティング職だったため、欧米への出張は計50回を軽く超え英語でのプリゼンテーションは日常茶飯事であった。その時も内容は別として、アメリカ人のプリゼンテーション及びその資料の上手さにはいつも感心させられていた。日本人が絶対に追いつけない能力だと思う。

同時に日本の菅首相の所信表明演説を思い出した。演説の下手さは言っても仕方ないにしても1)原稿をほとんど棒読みで 下を向きっぱなし 2)ただ読んでいるだけで自信も熱意も感じられない・・は誠に情けない、日本の首相として恥ずかしい。 あれでは人に言葉も熱意も伝わるはずもない!! 元来日本の総理大臣は演説が上手くはないが、中では佐藤栄作氏や小泉純一郎氏が中では上手だったように思う。
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(画像出典:毎日新聞 11/9  17:50)